美食と食文化の街として知られるフランス・ナンシー市は、1973年に金沢市と姉妹都市提携を結びました。両市は、伝統を大切にしながらも革新を重ねる”食の精神”において多くの共通点を持ち、現在に至るまで文化・スポーツ・教育など様々な分野で交流を続けています。

その姉妹都市関係を生かし、金沢未来のまち創造館の事業活動である「食の価値創造事業」において、ナンシー市の食文化をテーマにした特別メニューをフランス名誉職人協会の協力の元、金沢未来のまち創造館1階「ノマチカフェ」にて5月21日（水）より提供します。金沢未来のまち創造館で活動する金沢食藝研究所が研究・アレンジを加えたナンシー市を含むロレーヌ地方の伝統料理を、ノマチカフェで気軽に味わっていただけます。

※金沢市の姉妹都市：フランス・ナンシー市　https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kohokochoka/gyomuannai/5/5/7/2070.html

※毎日数量限定での提供となりますのでご了承願います

【メニュー】

• キッシュ・ロレーヌ (1,000円)

ロレーヌ地方発祥の伝統的な塩味のタルト。サクッとしたタルト生地に、ラルドン（細切りにした豚の背脂）をふんだんに使い、クリームと卵でふんわりと焼き上げた一品。 塩とチーズを使わず、シンプルながらも深いコクが食欲をそそるフランスの定番の家庭料理です。昔ながらの伝統的な作り方を尊重し焼き上げ、本場の味を体験できる仕上がりとなっています。

▪️レシピ提供 　ジャン＝ピエール・コッフ氏 　（レストラン「ランプロンプチュ」 URL： https://www.limpromptu.com ）

▪️考案者 　金沢食藝研究所　高橋大翔・谷川知咲

• コック・オ・ヴァン（Coq au Vin）(1,300円)

「ワインで煮込んだ雄鶏」という意味を持つ、フランスのクラシックな煮込み料理。（Coqは鶏、Vinはワインを意味）鶏肉を一晩じっくり赤ワインに漬け込み、香味野菜・ハーブ（タイムやローリエ等）と共にじっくりと煮込み、柔らかく芳醇な味わいに仕上げました。また、日本人好みにソースの酸味を調整し、より旨味を加えるため、能登産しいたけ「能登115」等を使用しています。

▪️レシピ提供 　スティーブン・プッツ氏 　セドリック・バルベレ氏

▪️考案者 　金沢食藝研究所　今英之

• マドレーヌ (500円)

ナンシーからほど近いコメルシー村発祥とされる、小ぶりで可愛らしい貝殻型の焼き菓子。バターと卵の豊かな風味を楽しめる、外はさっくり、中はふんわりとしたマドレーヌで、ティータイムにもぴったりの一品。よりしっとりと仕上げるために、ベーキングパウダーの量を調整し、純日本製の蜂蜜を加えアレンジしました。焼き立てに近い状態を楽しんでいただけるよう、リベイクして提供します。

▪️レシピ提供 　ジャック・ソルシー氏

▪️考案者 　金沢食藝研究所　清水孝憲

【注目点】

今回、フランス・レストランマイスター 協会 Association Française des Maîtres Rest aurateurs 、 AFMR ）が授与するタイトル「フランス料理の名誉職人 Maître Restaurateur 」の国際版ラベル 「 ワールド・フレンチ・レストラン（ World’s French Restaurant 」 を受賞 し ている２人（以下の※のシェフ）がレシピ提供に協力くださっています。
いただいたレシピを 、金沢未来のまち創造館で食の価値創造事業に取り組む「金沢食藝研究所 」 が研究し、 アレンジを加えた上で、金沢市の皆様へ 提供させていただきます。前菜には、ロレーヌ地方出身のシェフ、ジャン＝ピエール・コッフ 氏 のレシピをもとにした、 「キッシュ・ロレーヌ」が登場します。ナンシーの家庭料理として親しまれ、多くの人々に愛されている一品です。メインディッシュには、世界的に名高いシェフ、スティーブン・プッツ氏とセドリック・バルベレ氏 のレシピをもとにした、「コック・オ・ヴァン」が提供されます。赤ワインでじっくりと煮込んだ鶏肉の絶妙な味
わいが楽しめます。デザートには、ジャック・ソルシー氏 のレシピをもとにした 「マドレーヌ」が登場し、フランス伝統の優雅な味わいを堪能できます。
金沢で 、 ナンシーの食文化を 感じることがで き る 貴重な機会を、ぜひお楽しみください 。

 協力：ナンシー市、 フランス・レストランマイスター協会（AFMR）